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【コラムVol.10】多言語パンフレット翻訳の費用相場と安く抑える実践術

訪日外国人の増加に伴い、多言語対応は観光施設にとって欠かせない要素となっています。中でも、パンフレットの翻訳は手軽に情報提供を始められる手段として人気です。
しかし「翻訳ってどれくらい費用がかかるの?」「予算が限られているけど対応したい」とお悩みの担当者も多いのではないでしょうか。

この記事では、翻訳パンフレットの制作にかかる費用の相場や、安く抑える方法、品質とコストのバランスを取るポイントなどをやさしく解説します。初めての方でも安心して読める内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。


この記事でわかること

  • 多言語対応パンフレット制作にかかる費用の目安
  • 翻訳費用を安く抑える具体的な方法(公的支援制度の活用を含む)
  • 発注時に押さえておくべきポイント
  • 実例に基づいた費用感と工夫のヒント

多言語対応パンフレットが必要とされる理由

海外からの観光客に施設の魅力や利用案内をわかりやすく伝えるには、多言語での情報提供が不可欠です。
英語、中国語、韓国語など、主要言語に対応したパンフレットがあることで、安心感を与え、トラブルの防止にもつながります。
紙媒体は手に取りやすく、場所を選ばずに使える点でも評価されています。


翻訳パンフレットの費用相場とは?

翻訳パンフレットの費用は、翻訳する言語数、ページ数、翻訳の質(プロ翻訳者・機械翻訳)などによって異なります。一般的な相場は以下の通りです。

  • プロによる翻訳:1文字あたり15〜30円(日本語→英語)
  • 1ページあたりの翻訳費用:約5,000〜15,000円
  • デザインや印刷費用:別途5万〜20万円程度(部数による)
    たとえば、3言語対応・8ページのパンフレットを制作する場合、総額で30万〜60万円程度が目安となります。

コストを抑える5つの実践ポイント

1. 機械翻訳+校正の活用

自動翻訳ツールを使い、その後プロがチェックする方法は費用を抑えつつ品質も確保できます。

2. 翻訳対象の見直し

全文を翻訳せず、必要最低限の情報に絞ることでコスト削減につながります。図や写真で補える情報は文章を省略するのも有効です。

3. 地域資源の活用

地元の国際交流団体や留学生ボランティアの協力を得る方法もあります。費用は抑えられますが、最終チェックはプロに依頼するのがおすすめです。

4. 公的支援制度の活用

観光庁の「多言語解説整備支援事業」など、国の施策を活用することで、高品質な翻訳を無償で整備できる可能性があります。補助金とは異なり、翻訳文作成そのものを国が支援する形式で、費用負担が発生しない点が大きな魅力です。自治体や観光協会を通じた情報収集がポイントです。

5. 補助金の活用

各自治体や観光庁では、パンフレット制作費用や翻訳業務に対して助成金・補助金を支給する制度を設けている場合があります。対象となる事業や申請期間が限られているため、最新情報をこまめにチェックし、早めに申請準備を進めることが大切です。


品質を保ちつつコストも抑えるには?

費用を抑える一方で、翻訳の質を落としすぎると誤解やクレームのもとになります。大切なのは「伝わる最低限の品質」を見極めることです。
たとえば、利用案内や注意事項など誤訳によるリスクが高い部分はプロ翻訳を、イベント紹介などは機械翻訳でも補える場合があります。メリハリをつけた翻訳でバランスを取りましょう。


パンフレット制作の流れと翻訳依頼の注意点

翻訳パンフレット制作は大まかに「原稿整理→翻訳→レイアウト→校正→印刷」という流れです。

翻訳を依頼する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 翻訳対象の明確化(どの部分をどの言語にするか)
  • 納期と対応可能な言語の確認
  • 翻訳者の専門性(観光用語に慣れているか)

また、レイアウト段階で文字数の違いによる調整が必要になるため、翻訳前にデザイン担当との連携も大切です。


まとめ

多言語対応のパンフレット制作は、費用や品質のバランスに悩む場面も多いですが、工夫次第で予算内に収めることが可能です。
翻訳対象の見直しや機械翻訳の活用、地域との連携など、現実的な選択肢をうまく取り入れることで、無理なくインバウンド対応を進められます。

まずは施設の目的を明確にし、適切な言語と表現方法を選ぶことから始めてみてはいかがでしょうか。

制作物でお困りのことはございませんか?

当社では、観光施設向けに、翻訳とデザインを含む多言語対応支援を行っています。
「パンフレット制作を予算内でおさえたい」「まず何から始めればいい?」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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